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昭和初期、当時の国の自然エネルギーの花形は石炭から石油に移行しつつあった。四国徳島出身で常磐炭鉱の付属病院事務長だった松原文平は、職を辞した後に、居を福島県浪江町に定め、東京の白木屋(現東急)に勤務していた長男憲正(先代会長)とともに小売業事業を始めた。昭和2年4月であった。
憲正の長男靖(現会長)が経理学校を出た後の昭和27年、新たに「文具・日用品・雑貨卸部」を設け、当時まだ珍しかったオート三輪車に乗って浪江町の周辺地域を精力的に回った。翌昭和28年資本金90万円で合資会社「松葉屋」設立。映画「ALWAYS三丁目の夕日」に描かれているような時代である。
高度経済成長時代。時流に乗った会社は、東京オリンピックが開催された昭和39年に資本金200万円で株式会社「松葉屋」設立。社長に松原靖が就任した。
地方にも戦後の大きな好景気の波が押し寄せ始めた当時「松葉屋」は、人々の移動の要衝であった国鉄常磐線浪江駅前常磐観光バスの乗合所隣りに200坪の店舗を出店。連日多くの来店客で賑わうこととなった。その後社名は「まつばや」「マツバヤ」などと変遷し、その度に資本金を増額して地元で有力な店舗の地位を確立してゆく。
昭和46年、駅前の「マツバヤ」を150坪増床。二階建てとし、家電品や日用雑貨品を強化。この流れが後のショッピングセンター「サンプラザ」構想につながってゆく。
当時アメリカの商業事情を視察し、次代のビジネスモデルは郊外型商業集積店舗であると考えた松原靖は地元の有力店に経営参加を求めた結果、昭和54年6月、当時は全国的にもまだまだ少なかったショッピングセンターを浪江の地に出現させた。
「サンプラザ」の名前が有名になるにつれ多くの視察者が訪れることとなる。
さらなる経営多角化と商業施設機能の強化を目指す松原靖はショッピングセンター「サンプラザ」の周囲に4つの専門館を建てた。文具・玩具・書籍・レコード・時計・宝飾を扱う「サンフレンド」、家電専門の「サンデンキ」、家庭用品・寝具を柱とする贈答品を扱う「サンギフト」のほかにヤングの衣料品やスポーツ用品を扱う「マツバヤ館」であった。ワンストップショッピングを可能にした、まさに時代の先取りを実現したこととなる。常にお客様視点で発想し、地域の顧客の生活向上のために邁進した結果であった。
松原靖の長男茂、次男正治が大学を出て地元に戻ったのが昭和61年。世はバブル景気に沸いていたが、ほどなく日本経済は「バブル崩壊」に直面する。低成長時代へと潮目は大きく変わることとなった。会社はそれまでの大量生産、大量消費の時代から次の時代に移行していると判断し、従来の小売を柱としながらも、レンタルビデオやパソコンスクール、次世代の有望な通信機器であるケータイ電話、さらには健康をサポートするフィットネスクラブ等々の新事業を積極的に推進した。
やがて社長が松原靖から松原茂に変わる。松原茂は地域に限定されないインターネットによるビジネスとしてネット通販を早い時期から構想し、社内にネット事業部を立ち上げてさまざまな準備を進めていた平成23年3月11日、東日本大震災、そしてその後の福島第一原発事故に遭遇する。
地元の顧客はもちろんのこと、従業員も全国に散らばり、店舗のある地域は立入禁止区域となってしまった。
その後、避難したそれぞれの場所から数名の社員が福島県郡山市の南東北総合卸センターに自主的に集結しはじめる。ネット通販の可能性追求はもちろん、店舗についても可能性を求めた。その結果、平成24年3月、田村市船引町の「ふねひきパーク」にサンプラザを開店。その後、同10月に相馬店、翌25年2月に二本松店を開店させた。また、前後してフィットネスクラブ「カーブス」事業も南相馬市、相馬市、二本松市 さらには宮城県白石市、角田市、そして平成25年9月福島県本宮市に6号店をオープンさせる。
「復旧」ではなく、「復興」。これまで長い期間支えて頂いた多くのお客様からも引き続き厚い御支持を頂戴しながら、また新天地のお客様との新しい関係を構築することで、真の意味での企業復興を目指す、そして今、その途上にある。
1927年 (昭和2年) |
日用雑貨店として開業。 |
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1952年 (昭和27年) |
文具・日用品・雑貨卸部増設。 |
1953年 (昭和28年) 5月 |
合資会社「松葉屋」設立。 資本金90万円。 |
1964年 (昭和39年) 6月 |
株式会社「松葉屋」設立。 資本金200万円。 |
1966年 (昭和41年) 3月 |
浪江町駅前に200坪で開店。 |
1968年 (昭和43年) 6月 |
株式会社「まつばや」に商号変更。 資本金300万円。 |
1969年 (昭和44年) 6月 |
資本金800万円。 |
1971年 (昭和46年) 5月 |
150坪増床し家庭電器・雑貨品強化。 |
1972年 (昭和47年) 7月 |
株式会社「マツバヤ」に商号変更。 |
1979年 (昭和54年) 6月 |
協同組合サンプラザの核店舗として450坪で開店。 (有)サンシューズ、(有)コスモス、(有)グルメフーズ開店。 |
1979年 (昭和54年) 9月 |
ホームセンター 株式会社「マイプラザ」駅前跡地に開店。 |
1982年 (昭和57年) 11月 |
文具・玩具・書籍の有限会社サンフレンド設立。協同組合サンプラザ脇に別館「サンフレンド館」開店。 |
1983年 (昭和58年) 3月 |
協同組合サンプラザ脇に「マツバヤ館」「サンデンキ館」「サンギフト館」「(有)ビッグ&ボーイ」を同時開店。 資本金2000万円。 |
1984年 (昭和59年) 11月 |
資本金2000万円。 |
1987年 (昭和62年) 7月 |
フレンド2階 オールスタークラブ(ビデオ、CDレンタル)開店。 |
1989年 (平成元年) 4月 |
資本金3000万円。 |
1990年 (平成2年) 4月 |
資本金4000万円 |
1991年 (平成3年) 4月 |
資本金5000万円 |
1995年 (平成7年) 9月 |
本館約850坪に増床。現在別館5棟合計900坪。ホームセンター2店合計750坪。総店舗面積2500坪。 |
2002年 (平成14年) 12月 |
auショップ浪江店オープン。 |
2004年 (平成16年) 2月 |
auショップ富岡店オープン。 |
2004年 (平成16年) 3月 |
サンプラザパソコンスクール浪江校、富岡校オープン |
2007年 (平成19年) 12月 |
カーブス浪江店オープン。 |
2008年 (平成20年) 4月 |
カーブス原町店オープン。 |
2009年 (平成21年) 12月 |
プラスゲオ浪江店オープン。 |
2011年 (平成23年) 7月 |
相双エリアネットワークオープン |
2011年 (平成23年) 11月 |
ネットショップ SUNPLAZA-SHOPオープン |
2012年 (平成24年) 2月 |
カーブスサンプラザ相馬店オープン |
2012年 (平成24年) 3月 |
サンプラザふねひきパーク店オープン |
2012年 (平成24年)7月 |
カーブス二本松店オープン |
2012年 (平成24年)10月 |
サンプラザ相馬店オープン |
2013年 (平成25年)2月 |
サンプラザ二本松店オープン |
2013年 (平成25年)3月 |
カーブス白石店オープン |
2013年 (平成25年)6月 |
カーブス仙南角田店オープン |
2016年 (平成28年)2月 |
アビコショッピングプラザ3F モンカラ我孫子店オープン |
2016年 (平成28年)10月 |
浪江町復興商店街まち・なみ・まるしえでリラクアオープン |
2017年 (平成29年)5月 |
イオン相馬店2Fへカーブス相馬店移転 |
2017年 (平成29年)6月 |
サンプラザ相馬店閉店 |
2017年 (平成29年)9月 |
ビア・フレスコ敷地内へカーブス原町店移転 ビア・フレスコ敷地内にサンプラザセレクト原町店オープン |
2018年 (平成30年)2月 |
モンカラ武蔵小山店オープン |
2018年 (平成30年)4月 |
モンカラ我孫子店リニュアルオープン |